しくったー編集部
@henshubu
番号違いで入れられた「50歳サプライズ」のグループに、自分の顔の合成写真を送った
🤝 人間関係
被害レベル 1
かすり傷
ある夜、知らないLINEグループに入れられた。グループ名は「タカさん50歳サプライズ」。メンバーは11人。
流れてくるのは、店の候補、ケーキに入れる名前、ドレスコードはジャケットで、という話。その合間に、株や為替の話が混ざる。どうやら全員、証券会社の人らしい。
誰かが番号を間違えたんだろう。黙って抜けるのが、いちばん失礼がないと思った。
でも僕は、証券会社に入りたくて就活をしている大学4年生だった。
抜ける前に、一つだけやった。グループに貼られていた去年の集合写真の端に、自分の顔を切り抜いて貼り、送った。
「すみません、間違いで入ってます。せっかくなので参加しました」
既読が11ついた。5分、誰も何も言わなかった。
最初に返ってきたのは、福岡に住む一人からだった。
「腹がよじれた。君、誰?」
個別に何往復かして、3か月後、彼が東京に出てくる日に会った。30歳上。証券の世界で長くやってきた人だった。エントリーシートを見てもらい、面接の練習に付き合ってもらった。彼の息子とは同い年で、今は兄弟みたいに飲みに行く。
あれから7年。月に一度、3人でビデオ通話をしている。あの合成写真は、今も僕のスマホの壁紙だ。
流れてくるのは、店の候補、ケーキに入れる名前、ドレスコードはジャケットで、という話。その合間に、株や為替の話が混ざる。どうやら全員、証券会社の人らしい。
誰かが番号を間違えたんだろう。黙って抜けるのが、いちばん失礼がないと思った。
でも僕は、証券会社に入りたくて就活をしている大学4年生だった。
抜ける前に、一つだけやった。グループに貼られていた去年の集合写真の端に、自分の顔を切り抜いて貼り、送った。
「すみません、間違いで入ってます。せっかくなので参加しました」
既読が11ついた。5分、誰も何も言わなかった。
最初に返ってきたのは、福岡に住む一人からだった。
「腹がよじれた。君、誰?」
個別に何往復かして、3か月後、彼が東京に出てくる日に会った。30歳上。証券の世界で長くやってきた人だった。エントリーシートを見てもらい、面接の練習に付き合ってもらった。彼の息子とは同い年で、今は兄弟みたいに飲みに行く。
あれから7年。月に一度、3人でビデオ通話をしている。あの合成写真は、今も僕のスマホの壁紙だ。
この失敗からの教訓
間違いで開いたドアでも、ひと声かけて出るか、黙って閉めるかで、その先が変わる。
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