しくったー編集部
@henshubu
海外の取引先12人に浴衣を「右前」で着せた。集合写真は全員、死に装束だった
✈️ 旅行・外出
被害レベル 3
けっこう痛い
海外営業の8年目です。アメリカの取引先から12人が来日し、最終日は温泉旅館で接待しました。
宴会の前、浴衣を着せる係を任されました。
決まりは知っていました。「浴衣は右前」。祖母に何度も言われた言葉です。
でも1人目の前で、手が止まりました。右前の「右」は、着る人の右か、こちらから見た右か。
旅館の人に聞けば済む話でした。でも帳場は廊下の先で、12人はもう待っていました。
「右前なんだから、右が前。そういうことでしょ」
12人全員、右の身ごろを上に重ねて、帯を締めました。
宴会場の前で、うちの社長も入って集合写真。向こうの社長はその夜、写真を会社の公式SNSに載せました。「最高の日本のおもてなし!」
翌朝、日本語のコメントがついていました。
「全員、死に装束では……」
右前は「右を先に体に当てる」という意味でした。上に来るのは左。右が上になるのは、亡くなった人に着せるときです。
写真の真ん中で、うちの社長だけが正しく着て笑っていました。
社長には「向こうにちゃんと説明しておいて」とだけ言われました。
私は朝食の前に12人の部屋を回り、頭を下げて、全員の襟を直しました。
宴会の前、浴衣を着せる係を任されました。
決まりは知っていました。「浴衣は右前」。祖母に何度も言われた言葉です。
でも1人目の前で、手が止まりました。右前の「右」は、着る人の右か、こちらから見た右か。
旅館の人に聞けば済む話でした。でも帳場は廊下の先で、12人はもう待っていました。
「右前なんだから、右が前。そういうことでしょ」
12人全員、右の身ごろを上に重ねて、帯を締めました。
宴会場の前で、うちの社長も入って集合写真。向こうの社長はその夜、写真を会社の公式SNSに載せました。「最高の日本のおもてなし!」
翌朝、日本語のコメントがついていました。
「全員、死に装束では……」
右前は「右を先に体に当てる」という意味でした。上に来るのは左。右が上になるのは、亡くなった人に着せるときです。
写真の真ん中で、うちの社長だけが正しく着て笑っていました。
社長には「向こうにちゃんと説明しておいて」とだけ言われました。
私は朝食の前に12人の部屋を回り、頭を下げて、全員の襟を直しました。
この失敗からの教訓
よく知っている決まりほど、意味を確かめずに使っている。
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