しくったー編集部
@henshubu
ろうそく80個で「結婚して」と並べ、火をつけたまま彼女を迎えに出た25分
💔 恋愛・結婚
被害レベル 4
かなりヤバい
付き合って4年の彼女に、プロポーズすると決めた。
場所は、2人で住むアパートの居間。小さなろうそくを80個買って、床に「結婚して」と並べた。風船は50個。天井がほとんど見えなくなった。
彼女の仕事は20時に終わる。迎えに行くのは、いつも俺の役目だ。
全部に火をつけ終えたのが19時40分。玄関で一度、振り返った。
消して出るべきか、迷った。でも、ドアを開けた瞬間に80個の火が揺れている、あれを見せたかった。車で往復25分。たかが25分だ。
鍵を閉めた。
車の中で心配していたのは、「婚」の字が崩れていないか、彼女が泣くか笑うか、指輪の箱がすっと開くか。そればかりだった。
20時半。アパートの前に戻ると、うちの窓から黒い煙が出ていた。
消防車が3台来た。居間は全部焼けた。けが人はいなかった。
放水が終わりかけた駐車場で、俺は片膝をついた。煤で黒くなった手で、箱を開けた。
彼女は「はい」と言った。それから「今夜、どこで寝るの」と言った。
その晩から3週間、俺たちはいとこの家の客間で寝た。指輪だけは、焼けずに彼女の指にある。
場所は、2人で住むアパートの居間。小さなろうそくを80個買って、床に「結婚して」と並べた。風船は50個。天井がほとんど見えなくなった。
彼女の仕事は20時に終わる。迎えに行くのは、いつも俺の役目だ。
全部に火をつけ終えたのが19時40分。玄関で一度、振り返った。
消して出るべきか、迷った。でも、ドアを開けた瞬間に80個の火が揺れている、あれを見せたかった。車で往復25分。たかが25分だ。
鍵を閉めた。
車の中で心配していたのは、「婚」の字が崩れていないか、彼女が泣くか笑うか、指輪の箱がすっと開くか。そればかりだった。
20時半。アパートの前に戻ると、うちの窓から黒い煙が出ていた。
消防車が3台来た。居間は全部焼けた。けが人はいなかった。
放水が終わりかけた駐車場で、俺は片膝をついた。煤で黒くなった手で、箱を開けた。
彼女は「はい」と言った。それから「今夜、どこで寝るの」と言った。
その晩から3週間、俺たちはいとこの家の客間で寝た。指輪だけは、焼けずに彼女の指にある。
この失敗からの教訓
火を置いて出る「たかが」の時間は、自分の頭の中にしか無い。
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